2026年4月11日
やわらかな太陽の陽ざしが日ごとにその輝きを増し、新しい春の訪れが感じられる季節となりました。この春の良き日に、多くのご来賓の皆様、保護者の皆様のご臨席のもとに、令和八年度 高篠中学校 入学式を挙行できますことは、このうえない喜びであります。心からの感謝と御礼を申し上げます。
先ほど呼名をいたしました三十六名の新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。本校の在校生、並びに教職員一同、皆さんのご入学を心より歓迎いたします。
三月二十四日の小学校卒業式に参列させていただきました。皆さんの力強い門出の言葉や、心に響く合唱の余韻が今も鮮明に焼き付いています。あれから二週間が過ぎ、皆さんは本日、晴れて高篠中学校の門を叩きました。皆さんとこの場所で再会できる日を、心待ちにしていました。
さて、新しい生活を前にして、胸を高鳴らせる一方で、未知の環境に少しばかりの不安を抱いている人もいることでしょう。
中学校では、教科ごとに専門の教師が指導する「教科担任制」へと変わります。また、本年度より「部活動」は、自らの意思で選択する「任意加入制」となりました。さらに、三年後の進路に向けた歩みも始まります。こうした大きな変化に、戸惑いを感じるのは当然のことです。
しかし、心配はいりません。高篠中の教職員は、皆さんの成長を心から願い、一人ひとりを全力で支え、導いていきます。本校が掲げる「誰もが楽しく安心して通える学校」を、まずは皆さんと共に形にしていきたいと考えています。頼もしい先輩たちも、皆さんを温かく迎えてくれます。困りごとや悩みがあれば、遠慮なく伝えてください。新入生の皆さんの新たな一歩を、学校全体で力強く応援します。
いよいよ、今日から三年間の中学校生活が始まります。本校には「賢く 優しく 逞しく」という教育目標があります。これから新たな生活をスタートさせる皆さんに、この目標を実現し、未来を切り拓くための「三つの『鍵』」のお話をします。
一つ目は、「自分よし」を実現する「探究の鍵」です。
これは「賢く」学ぶための鍵です。中学校の学びは、自ら問いを立てることから始まります。「なぜだろう?」という好奇心の鍵を使って、未知の扉を開けてください。進んで学びに向かう姿勢こそが、皆さん自身の可能性を広げます。
二つ目は、「相手よし」を実現する「想像力の鍵」です。
これは「優しく」あるための鍵です。中学校には様々な仲間が集まります。自分の言葉が相手にどう届くか、相手が今どんな気持ちか。この鍵を使って相手の心に寄り添ってください。自他を尊重し、思いやりを持って接することで、誰もが安心して過ごせる温かい関係を築いていきましょう。
三つ目は、「互いよし」を実現する「継続の鍵」です。
これは「逞しく」生きるための鍵です。充実した生活の土台は、日々の正しい習慣にあります。部活動に加入した人は、たとえ大変なことがあっても最後までやり遂げる逞しさを持ってください。校外で活動する人も、その経験を学校生活に生かせるよう、目的意識を持って粘り強く取り組んでください。互いに切磋琢磨し、協力・協働して一つのことを継続する力が、自分と仲間の未来を支える自信となります。
「探究の鍵」「想像力の鍵」「継続の鍵」。この三つの鍵を大切にして、三年後、この学校を巣立つとき、高篠中学校で「学んでよかった」と胸を張って言えるような時間を過ごしていきましょう。
最後になりましたが、保護者の皆様、本日はお子様のご入学、誠におめでとうございます。心よりお祝いを申し上げます。中学校の三年間は、心身ともに著しい変化を遂げ、多感な時期でもあります。些細なことでも、何か気になることがございましたら、気兼ねなく学校までご相談ください。
私たち教職員も、情熱と誇りを胸に、生徒一人ひとりの可能性を最大限に引き出せるよう全力を尽くす覚悟です。ご家庭と学校、そして地域の皆様が手を取り合い、保護者や地域の皆様から揺るぎない信頼をいただける学校を共に築き上げていければと願っております。
結びに、新入生の皆さんの輝かしい前途を祝福するとともに、本日ご臨席賜りました皆様のご健勝とご多幸をお祈りし、式辞といたします。
令和8年4月8日
秩父市立高篠中学校長 飛川 成正