秩父市立尾田蒔中学校

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コミュニティ・スクール ~ 地域とともに

Zoomで全校朝会~「優劣」と「美」について考える

2020年7月22日

7月21日(火)朝、コミュニケーションサイト「Zoom」を使って2回目の全校朝会を行いました。
今回はパワーポイントを使いながらの校長講話でした。生徒の様子も校長先生に見えるようにしました。

はじめに、校長先生から梅雨明けにならない中、熱中症に気をつけながら部活動や期末テストを頑張ってきたことに対するねぎらいの言葉がありました。

期末テストの結果が返されて一喜一憂している中、自信を失いかけている人もいるかもしれないので、今回は初めに「優劣」について考えてみようということで、『半日村』という絵本(斎藤隆介 作・滝平二郎 絵)が紹介されまた。

「半日村」という一日のうち半日しか陽が当たらない村がありました。寒い村で村人達はこの村に生まれ、作物も育ちが悪く、みな青い顔をして苦しい生活をしていました。その村に一平という子どもがいました。両親が村の生活に疲れ、嘆いている原因が村にある大きな山だと聞いて、一平は次の日から山の土を袋に入れて運び湖に投げ入れました。周りの子ども達はその様子をみて一平をからかい、笑いました。しかし、毎日、毎日、一平が土を運ぶのを見て、子ども達も土を運ぶようになりました。それを見ていた周りの大人達も初めは、そんなことをしても無理だ、山が低くなったり、湖をうめたりできるわけがないといっていましたが、子ども達が毎日、毎日楽しそうに土を運んでいるのを見て、道具や入れ物を変えて運ぶことを教えたり、一緒に土を運ぶようになりました。そして……。一平の両親も亡くなり、一平が大人になって……。村は一日陽が当たるようになりました。湖の一部は美しい田んぼになりました。そして、「半日村」は「一日村」とよばれるようになったというお話です。

校長先生から次の4つのことについて考えてほしいと問いかけがありました。

① 一平はどうして山から土を運び出したのだろう?

② 周りの子ども達は一平を笑っていたのに、なぜ土を運びはじめたのだろう?

③ 大人達が手伝うようになって、子ども達はどう思っただろう?

④ 「半日村」が「一日村」と呼ばれるようになって、村の人達はどんな気持ちになっただろう?

 

そして、身近で、みんなが力を合わせてできたものとしてどんなものがあるか、…………秩父公園橋、寄居からの有料道路、秩父にいくつもあるダムなどの話がありました。また、武甲山も長年削られて、秩父を発展させてきたこと、学校も地域の人達が長年努力をしてやっと出来た歴史があることなど、一平や「半日村」の親子のように思いや伝統が引き継がれてきて今があるという話をされました。そして、一平は、決して劣っている人ではないこと、その行動力が子ども達や村人を動かした、すばらしい力を持っている人だと思うということでした。そして次のように話されました。

 今、自分は他の人と比べてダメだとか、自分に自信がないとか思っている人、その場の「優劣」なんて気にするものではありません。そもそも、すべて劣っている人なんていません。一人一人が、かけがえのない存在であり、だれも良いところがあるのです。(そう言って校長先生は「劣」と書いた半紙を破り捨てました。)

 「半日村」の人達が朝日を浴びて笑い合うが絵がありました。その時の朝日はきっと美しかったにちがいありません。その時の村人達の笑顔は、このうえなく輝いていたのだと思います。そういう、笑顔があふれる学校をみんなと一緒に創っていきたいと思っています。

最後に「美」と書いた半紙を掲げ、こう話されました。

私は、美しいものを求めて生きていきたいと思います。『優美』なものにたどりつくには、日々の努力が必要。感動はその人の努力に比例するのではないかと思っています。勉強も部活も、これからの生活も、日々の努力を惜しまずに頑張っていきましょう。