2019年3月20日
3月19日(火)朝、体育館で全校朝会がありました。
校長先生の話のはじめに、2年生の上林大晟くんが3月23日から岡山県で行われる全日本中学生男子ソフトボール大会の埼玉県選抜の選手に選ばれたとの報告がありました。生徒からの拍手に上林くんはうれしそうに照れていました。
校長講話、今回は『コロンブスの卵』というタイトルで、次のような話がありました。
皆さんは、「コロンブスの卵」って知っていますか?(反応なし)「知らない人は?」(1、2名手を挙げる)知らない人が多いようなので、少し説明しますね。
コロンブスという人はアメリカ大陸を発見したといわれている人です。そのコロンブスの偉業をたたえる話として「コロンブスの卵」という話があります。
コロンブスがアメリカ大陸を発見したということを「ただ西に船を出しただけで、大したことはやっていない。」とけなす人がいました。その席で、コロンブスは卓上にあった卵を手に取り、こう言いました。「誰か、この卵を立ててみてください。」しかし、そこにいる人は誰も卵を立てることが出来ませんでした。
さあ、それでは誰かにここにある卵を立ててみてもらおうと思います。誰かやってくれる人?今日は3月19日で、トークの日。2年生の19番!よろしくお願いします。(男子出てくる。何度か試みるが、卵は立てられず。)
コロンブスは、どうしたかというと……卵をつぶして立てました。「なんだ、そんなことなら誰だってできるさ。」という人々に対し、コロンブスはこう言いました。「そう、これを見た人は誰でも出来ると思うでしょう。でも、先ほどまでは誰も卵を立てられなかった。簡単だと思うことでも、最初にやるのは難しいものなのです。」
では、卵をつぶして立ててもらいましょう。(男子生徒、卵を手にする。)
ここで問題です。この卵はもしかしたら、生卵かも知れません。4つある卵のうち、2つがゆで卵です。コロンブスの立てたのもゆで卵。さあ、生卵をここでつぶすと大変なことになってしまいます。どうすれば、ゆで卵と生卵を区別できるのでしょう。誰か分かる人?(沈黙)
理科の関根先生なら、わかるはずです。関根先生、お願いします。(関根先生は、卵を2つ回してみせる。)「ゆっくり回るのが生卵。早く回ったのが、ゆで卵です。」
卵の形状が固形になっているゆで卵は早く回るんですね。さすが関根先生。では、このゆで卵、立ててみてください!(男子生徒、見事に立てる。~拍手!)
関根先生は、これまでの学習や体験から、卵を見分けることができましたね。すばらしい!ここで、皆さんに言いたいのは、本質を見抜く目をもつことの大切さです。
ところで、この「コロンブスの卵」はコロンブスを英雄として語るために作られたお話だと言われています。でも、コロンブスは本当に英雄なのでしょうか。アメリカ大陸にはコロンブスがたどり着く前に人が住んでいました。ヨーロッパの人達はアメリカ大陸を発見したコロンブスをたたえました。でも、先住民は自分たちの住んでいた所を追い出されたり、自分たちの文化を否定されたりしました。人権を侵害された先住民の人達から見れば、コロンブスは侵略者なのかも知れません。同じ人でも立場が変わると違う見方が出来るのです。皆さんは、どう思いますか?
大切なのは、本質、つまり本当の性質や真実を見抜くことです。そのためには、自分を磨き、学ぶことが大切です。そうしないと周囲の雰囲気や時代の流れによって真実がわからないようになってしまい、とても危険です。皆さんの周りに、そういうことってありませんか?
私は、いつも言っていますがスマホが危険だと思っています。学生割引のCMが多い。みんながスマホの使い方とかよくわからないのに、どんどんスマホを持つのが当たり前になっている。便利です。持っていると安心するのもわかります。でも、本当にそれでいいのでしょうか。便利で経済も発展しています。でも、失いつつあるものや失ってしまったものもあるのではないでしょうか。家族や友達との会話の時間。
それに、英語もスマホが全部訳してくれる。でもそれで本当の英語力とかコミュニケーション力が身に付いているのか疑問です。東京オリンピック、もうすぐですが、外国の人が来たとき、スマホで訳して対応だけしていたら、日本のスマホはすごいと言われるかも知れませんが、それで本当に日本人の「お・も・て・な・し」が出来るのでしょうか?
今日は本質や真実を見抜くことの大切さについて話しました。このことを「コロンブスの卵」から、皆さんも考えてほしいと思います。
ちなみに、卵は時間をかけてゆっくり立てるとものによっては立たせることができるそうです。あせらずに時間をかけることも大切ですよね。やってみてください。
※その後、生徒は教室に戻り、感想文を書きました。
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5分厳守で書きました。考えて書いている作文は途中でも掲載しました。