2018年7月20日
7月18日(水)、1学期の終業式が体育館で行われました。
朝から蒸し暑い熱い会場でしたが、生徒が大きな声で校歌を歌い、始業式が始まりました。
また、各学年の代表が1学期を振り返って発表をしました。
その言葉を聴きながら、生徒は自分なりの1学期を一緒に振り返ることができたと思います。
さらに校長先生からは、式辞として次のようなお話がありました。
1学期を振り返って、各学年代表の生徒の話を聴いて、どんなことを考えましたか。
1年生の井野くんは、目標をもつことの大切さを話してくれました。
2年生の八木くんは、計画を立てることの大切さを話してくれました。
3年生の豊田くんは、命を大切さについて考えていきたいという話をしてくれました。
1学期、みんな、いろいろなことに真剣に取り組み、いい学校生活を送れたと思います。
成果がたくさんありましたが、課題もはっきりしてきました。
夏休みを迎えるにあたり、その課題についてみなさんに話をしたいと思います。
今日、みなさんに伝えたいのは『自己確立』ということです。覚えておいてください。
自分を理解し、自分の考えを持ち、自分の行動に責任をもち、自立するということです。
本校の課題は「家庭学習の充実」です。これは、いろいろなアンケートからも明らかです。
この課題を克服するためにお願いがあります。
それは、スマホ、TV、ゲーム、ネットからの脱出です。とくにスマホからの脱出です。
先日のアンケートでスマホ・ケイタイの使用が1日3時間以上の人が22人もいることがわかりました。
全校生徒106人ですから5人に1人は平日に3時間以上も使用していることになります。
さらに、家庭での学習時間が1時間未満という人、1年生5人、2年生12人、3年生はなんと20人。
合計37人ですから、3人に1人が家庭学習を1時間もやっていないということになります。
特に3年生、これは危機的な状況です。私はとても心配しています。受験生として真剣に考えてください。
なぜ、家庭学習ができないのか、それはスマホを手にしている時間が長いからです。
スマホが手放せず、睡眠不足になったり、体調を崩したりしている人、いませんか?
『自己確立』してください。自分の行動をしっかり見つめ、自分で責任がもてる行動をとってください。
親は心配しています。注意しても聞いてくれない、取り上げることもできないと嘆いているんです。
「スマホを捨てろ!」なんて言っても無理なのでしょう。でも、あきらめるわけにはいきません。
テレビでも取り扱われた「急性内斜視」というのを知っていますか。今、話題になっている病です。
スマホを顔に近づけて2、3時間続けて見ていると、急に目が内側に寄ってしまい、戻らなくなる……。
そんなことにならないよう、次の2つのことをお願いします!
① 学習する時は、スマホの電源を切る。
② 寝室(寝床)にスマホを持ち込まない。
学習すると自分で決めた時は、自分でスマホの電源を切って、集中してください。
寝床にスマホを持ち込めば、睡眠不足になるだけではなく、目や身体の疲れもとれません。
ただ、学習時間を増やせばいいというわけではありません。工夫が必要です。
そこで、私から『学問のススメ』を紹介します。これを見てください。
この白い紙ヒコーキは何も工夫していない、基本的な普通の紙飛行機です。(ステージから飛ばす)
まっすぐに飛んでいきましたね。次にこの緑色の紙ヒコーキ。ちょっと工夫しました。
先を折り、翼の部分を広くし、その端を下に少し折り曲げてあります。どう飛ぶでしょうか。
(紙ヒコーキは上に上がり、一回転して、ゆっくり回り込んで床に落ちる)
飛び方が違ったの、わかりましたか?これが『学問のススメ』です。
「学ぶ」というのは、「まねる」というのが語源。基本をまねて、しっかり身につけること。
でも、それで終るのではなく、自分でこれでいいのか、「問い」続け、自分で工夫して改善する。
それがまさに『学問』なんです。「学んで問う」ということです。
今、紙ヒコーキを飛ばすのを見て、「自分も飛ばしてみたい」と思った人がいると思います。
「自分ならもっと長く飛ぶような紙ヒコーキが作れる」なんて考えた人もいると思います。
それが、学問にとっては重要。学ぶ意欲をかきたてる人、お手本、参考となるものはたくさんある。
それに気付かない、チャンスを失ってしまう人が多い。自分の周りをよく見てみてください。
自分の周りをよく見て、自分で考えて、自分で行動に移すことです。『自己確立』してください。
もし、そんな人はいないという人は、自分の近くにいる人で憧れている、尊敬している人を見て。
友達でもいいです。自分が、「かなわないな」、「すごいな」と思う友達から学んでみてください。
本校の課題はもう一つあります。「いじめのない、正義が通る学校にすること」です。
1学期の初めの全校集会でも話したことです。覚えていますか?
「死ね」「ウザイ」「バカ」と書いて、その紙を破りました。みんなと確認したことですよね。
でも、6月終わりに実施した「いじめアンケート」の結果を見て悲しい気持ちになりました。
「いじめられている人がいますか」で「はい」と回答した人……12人
「いじめているひとがいますか」で「はい」と回答した人……11人
「正義がとおっていますか」で「いいえ」と回答した人……36人
この中の3人に1人が「正義が通らない」場面を体験し、嫌な気持ちで生活していたということです。
そして、いじめられている人、いじめている人を見ている人がいたということです。そこに笑顔はありません。
ここで、スマホの話に少しもどります。e-ネットキャラバンという組織があります。知っていますか。
ネットトラブル防止を目的に組織されたものですが、そこが募集した標語で印象に残ったものを紹介します。
『伝えなきゃ 顔見て目見て 声にして』これは小学生が考えたものです。いじめにも同じことが言えます。
『スマホより 心の充電 大丈夫』これは中学生のもの。心に余裕がないと人のことも考えられなくなります。
『「いいね」より 「ダメだ」と言える 真の友』これは一般の方の標語です。
自分が『真の友』にならなければなりません。黙っていてはいけません。自分で考えて行動してください。
この尾田蒔中学校が笑顔でいっぱいになるために君たちの勇気と行動が必要です。『自己確立』してください。
世の中は、今、異常気象で苦しんでいる人がたくさんいます。「地球温暖化」が進んでいるのを肌で感じます。
スマホ問題も、この異常気象も、大人はこうなるとわかっていたのに起こしてしまった世界的な社会問題です。
君たちはその被害者です。でも、あきらめず、一生懸命に世の中をよくしようと取り組んできた人もいます。
だから、未来の社会を担っていく君たちにも勇気と希望をもって行動してほしい。広い視野で行動してほしい。
目を先に向け『自己確立』し、世界に目を向け『学問』している君たちの先輩の話をこの後聞いてもらいます。
本校の卒業生の宮下くんの話です。楽しみにしていてください。
最後に、2学期を迎える前にみなさんにお願いがあります。2学期は体育祭や文化祭があります。楽しみです。
その行事は、1学期の学年行事とは違います。クラス単位で協力しますが、全校で取り組むものでもあります。
また、保護者や地域の皆さんに来ていただき、その前で発表する晴れの場です。みんなが期待して来られます。
尾田蒔中学校の力を合わせ、その力が地域の方々にも熱く伝わる、そんな素晴らしいものにしていきましょう。
みんななら出来ます!期待しています。
終業式の後には、夏休みを迎えるにあたって、各担当の先生からがお話がありました。
「生活全般について」~生徒指導主任の竹内靖先生
「部活動、安全に関わることについて」~部活動・安全担当の関根壮登先生
「健康に『関わることについて」~保健主事の横田香織先生